スクリプター―女たちの映画史 |
| 衣笠貞之助、伊藤大輔、マキノ雅弘、吉村公三郎、新藤兼人、黒沢明、山本薩夫、亀井文夫、今井正、石井輝男、斉藤武市、神代辰巳、根岸吉太郎…他、監督たちの創作の秘密を目のあたりに再現する追真のドキュメント。日本映画の黄金時代を記録したベテランスクリプターが語る聞き書き日本映画史。 |
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映画の記録・スクリプターという仕事とその就職方法について
【記録スタッフ・スクリプターになるには?】 |
みなさんはスクリプターという仕事をご存知でしょうか?一般にはあまり知られていない職業ですが、映画撮影には欠かせない重要な映画の仕事のひとつです。簡単に言うならば映画撮影における「記録」を管理しているのがこのスクリプターです。
「監督の秘書」、また女性が多いことから「監督の女房役」などとも呼ばれるスクリプターについて、その仕事内容と就職方法をまとめてみました。
| ※ちなみにスクリプターは最近まで「記録」という名でも呼ばれていましたが、「日本映画・テレビスクリプター協会」発足に伴い、スクリプターという名で統一することになりました。「Script」は英語で台本や脚本のことを意味しますが、「Scripter」という言葉自体は和製英語です。正式には「スクリプト・スーパーバイザー」とも呼ばれています。 |
| ■ 記録・スクリプターの仕事とは? |
スクリプターの主な仕事は映画撮影の記録と管理といわれています。が、実際には撮影の記録・管理以外にもたくさんの仕事をしています。脚本から上映時間を計算したり、衣装合わせや撮影の打ち合わせ、編集・ダビングの立合い、完成台本の作成など、撮影の準備段階から仕上げの段階までたくさんの作業に携わっています。
ですから、このスクリプターの仕事を一概にまとめることは難しいのですが、一般的には次の二つが代表的な仕事とされています。
■スクリプターの仕事その1
映画の「つながり」をチェックする【撮影の記録と管理】
そもそもなぜ映画撮影に記録が必要なのかというと、映画にはミスが付きものだからです。映画は多くのカット(※)を撮影し、それをつなげることによって成り立っていますが、このカットは必ずしも前後のカットと同じ状況、状態で撮られるわけではありません。
(※カット…カメラをスタートさせ、ストップさせるまでの一区切り。映画を構成する最小の単位。英語ではショット。詳しくはコチラを参考にどうぞ)
特に映画は撮影許可や予算など製作上の理由から合理的に撮影が進められるため、そのほとんどがストーリーやシーンの順序とは関係なく撮影が行われます。(要するにストーリーの順番通りには撮られず、順不同に撮れる時にまとめて撮られる)
そのため、前後のカットとは違った状況・状態で撮影することが多くなり、その結果カットが前後とは異なる、おかしな映像になってしまうことがあります。(これが俗にいう「つながらない」というやつです)
↓百聞は一見にしかず。そんな映画のミスをチェックしてみてください。
■ 映画の壺(コレとか特にわかりやすいかな)
■ movie-mistakes(海外サイト)
誰にもわからないミスならまだいいかもしれませんが、時にはこういったミスが作品を台無しにしてしまうこともあります。こういったミスを防ぐため、撮影の記録をとり、それをきちんと管理しているのがスクリプターという仕事です。
スクリプターは「スクリプト用紙」という紙に、撮影日(日付や朝昼夕夜など)、撮影方法(レンズ、カメラ、ショット、光源など)、役者(目線や動き、テンション、メイクや衣装の状態など)、セリフ(アドリブなど実際に言ったセリフ)、音(サウンド)、時間(尺数)、NGの有無(その理由)、その他注意点(小道具の状態、煙草やロウソク、飲食物の減り具合、時計の時刻、影の方向・大きさ)など、こと細かに記録し映像がちゃんと「つながる」ように管理しています。
撮影の記録をとり、映画のミスを防止する。それがスクリプターのお仕事です。
■スクリプターの仕事その2
各スタッフへの橋渡し役 【撮影スタッフの調整と補佐】
また、スクリプターは監督と撮影スタッフの間に入り調整する役も務めています。
例えば監督がどのように考え、どのようなコンテ(演出プラン)を持っているのかそれをいち早く把握し、各スタッフに伝えるのもスクリプターの仕事です。
そして、監督とスタッフの意見がぶつかった際にその間に入り、調整するのもスクリプターの仕事です。(女性のスクリプターが多いのはこういった時に女性の方がスムーズにいきやすいから、という説も…)
特に編集を担当するエディター(編集スタッフ・編集技師)は基本的には撮影現場にこないので、撮影がどのような意図をもって行われたのか、監督がどのような考えを持っているのか橋渡しする役が必要不可欠になります。スクリプターはそういった橋渡しの役も務めています。(ちなみにスクリプターは撮影だけでなく編集にも立ち合います)
撮影の記録だけでなく、監督と各スタッフの橋渡し役となって撮影を調整するのもスクリプターの大事なお仕事です。 |
| ■ 記録スタッフ・スクリプターになるには? |
スクリプターへの就職に関してですが、現在かなり厳しい状況にあるようです。他の映画の仕事同様需要が少ないというのもありますが、なによりもスクリプターを目指す人自体が少ないため、就職はおろかスクリプターに関する情報さえ見つけるのが困難なのが実状です。
映画業界就職に関するガイドブックをみてもスクリプターの就職についてはあまり触れられてはおらず、その就職方法も定かではないようです。ですが、一応少ないながらもスクリプターに関する情報がありましたのでそれを↓にまとめてみました。
記録・スクリプターへの代表的な道のり
| スタート |
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現場に飛び込む
(コネをつくる)
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大学・映像専門学校
(映画関連の学校)
 (コネ) |
 
映画会社の制作部・映像制作会社 |
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| 【スクリプター見習い・助手】 |
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| スクリプター(記録)! |
↑のように現在活躍しているスクリプターには映画会社や映像制作会社の制作部を経てスクリプターになった人が多いようです。ですから、スクリプターを目指すのであればこのコースが一般的といえそうです。
しかし、今回調べたスクリプターさんの中には撮影所システムが成り立っていた頃の話もけっこうあるので、撮影所システムがない現状ではこういったコースを目指すのもかなり厳しいかもしれません。 |
| ■ スクリプター(記録スタッフ)になるために まとめ |
映画会社や映像制作会社の制作部に就職するのが難しい現状を考えると、やはり最終的にはコネ(人脈)がものをいいそうです。
そういった点を考慮すると、人脈が築けそうな映像学校や映像制作関連の職場(映画会社と関わりがありそうな学校・会社)でコネをつくり、スクリプターになる機会を伺うというのがいいかもしれません。
とにかく、人脈(コネ)を築く。
スクリプターになるにはそれがカギになりそうです。 |
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